草刈機の燃料作り方と混合比率完全ガイド!エンジンの種類で異なる

目次

はじめに

草刈機を使ううえで「燃料の作り方」は見落とされがちな要素ですが、実はエンジンの寿命や作業効率に大きな影響を与える非常に重要なポイントです。特に混合比率を間違えると、最悪の場合エンジンが故障してしまうことも。本記事では「草刈機 燃料 作り方」をテーマに、2ストロークエンジンと4ストロークエンジンの違い、燃料の正しい作り方、保管方法、オイル選び、そして現場でよくあるトラブルまで詳しく解説していきます。

草刈機の燃料はエンジンの種類で異なる

2ストロークと4ストロークの違い

草刈機には大きく分けて「2ストロークエンジン」と「4ストロークエンジン」の2種類があり、それぞれに適した燃料の種類と作り方が存在します。エンジンの構造の違いから、燃料に求められる条件も異なります。

エンジンタイプ使用燃料備考
2ストローク混合燃料(無鉛ガソリン+専用オイル)比率の誤差に要注意
4ストローク無鉛レギュラーガソリンエンジンオイルは別途注入

2ストエンジンは潤滑用オイルを燃料と一緒に燃やす構造のため、あらかじめオイルを混ぜておく必要があります。一方で4ストエンジンは車と同様にエンジンオイルを独立して循環させるため、燃料には純粋なガソリンを使用します。

一部のメーカーでは、
4ストロークエンジンでも混合燃料を使用するモデルもございますので良くご確認ください

混合燃料の正しい作り方と必要な道具

準備するもの

混合燃料を作るには以下の道具を用意しましょう。

  • 無鉛レギュラーガソリン(一般的なガソリンスタンドで入手可)
  • 2ストローク専用エンジンオイル(JASO規格:FB以上推奨)
  • 混合用容器(ポリタンク、専用ボトルなど)
  • 計量カップやスポイト(精密に量れるものが望ましい)
  • 漏斗(安全に注ぐため)

一般的な混合比率

混合比率とは、ガソリンとオイルの割合のことを指します。

  • 50:1(例:ガソリン1L:オイル20ml)
  • 25:1(例:ガソリン1L:オイル40ml)

混合比率は機種やメーカーによって異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。間違った比率はエンジンの故障を招く原因になります。

混合の手順

  1. 容器に必要量のガソリンを注ぐ(静電気や火気に注意)
  2. 指定の量のオイルを正確に測って加える
  3. フタをしっかり閉めて、上下に10回以上よく振る
  4. 混ざったら使用可能。混合後はなるべく早めに使い切る

混合比率早見表(50:1)

ガソリン量オイル量
1L20ml
2L40ml
5L100ml
10L200ml

比率の間違いを防ぐために、専用の混合ボトルを使うと便利です。ボトルには目盛りが付いているため、初心者でも安心して作業できます。

混合燃料の注意点

ありがちな失敗とそのリスク

  • オイル不足:エンジンが潤滑不良を起こし、焼き付きやピストンの損傷につながる
  • オイル過多:排気ポートにカーボンが溜まり、排気詰まりや出力低下を招く
  • 混ぜ方不足:オイルが分離し、燃料が安定しない状態に。エンジン性能にも影響

混合済み燃料の保管と使用期限

正しい保管方法

混合燃料は時間が経つと酸化や分離が進み、性能が劣化します。

保管期限:1ヶ月以内が目安(夏場は2〜3週間以内が推奨)
保管容器:光を遮断する専用ポリ容器がベスト
保管場所:直射日光を避け、風通しの良い冷暗所
凍結防止:冬場は凍結に注意

使用前には必ず軽く振って、オイルが分離していないか確認することも忘れずに。

オイル選びのコツ

適切なオイルの選び方

  • 「2ストローク専用」と明記されていること
  • JASO規格(FB/FC/FD)取得済みの高品質オイルを選ぶ
  • 色付きのオイルだと混合状態が目視できて便利
  • 信頼性のある農林機械メーカー(スチール、ハスクバーナ、ヤマハ、ホンダなど)がおすすめ

安価で」粗悪な汎用オイルを使うと、煙が多く出たりカーボンが溜まりやすくなったりします。最終的にはエンジン寿命を縮める原因になるため、品質は妥協せず選びましょう。

よくある疑問とトラブルQ&A

混合燃料・トラブル対策

Q1:混合ガソリンは何に保管すればいい?
A:中身が見える専用ポリ容器か、ガソリン対応の缶容器を使いましょう。

Q2:残った混合燃料の使い道は?
A:基本は使い切るのが原則ですが、どうしても残った場合は草刈機以外の対応機種で使うか、処分することが推奨されます。

Q3:混合比率が分からないときは?
A:本体のラベルや取扱説明書を確認。それでも不明な場合はメーカーに問い合わせを。

Q4:混合燃料を多めに作り置きしてもいい?
A:推奨されません。必要な量だけその都度作るのがベストです。

まとめ

草刈機の燃料作りは、「量る・混ぜる・保存する」という基本を丁寧に実行すれば、誰でも確実に行える作業です。特に2ストロークエンジンの場合、混合比率を守ることが機械寿命を左右します。少しの手間を惜しまず、正確な手順で燃料を準備することで、機械トラブルを未然に防ぎ、安全かつ効率的な作業が可能になります。この記事が、皆さんの快適な草刈りライフに貢献できれば幸いです。

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この記事を書いた人

私は業界大手の草刈機メーカーで14年間、カスタマーセンターに勤務し、ディーラーやエンドユーザーへの製品紹介や修理・メンテナンスアドバイスを担当してきました。現場で培った知識を活かし、各モデルの特長や最適な使用環境、トラブル解決策をわかりやすく解説。機械操作の基本から応用テクニックまで、初心者からプロまで安心してご活用いただける情報を発信します。趣味は庭いじりで年間数百平方メートルの芝生管理経験あり。各種エンジンオイルや刈刃の選定基準、トラブル時の対応、季節別メンテナンススケジュールも提供。ユーザー視点を大切に、役立つ情報を丁寧にお届けします。

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